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COLOR of Painting & Photograph

絵の具とカメラ

いろんな写真をいろんなカメラで撮る。iPhoneでLEICAでフジでSIGMAでSONYで。それぞれレンズも最新のものとOLDと、またLEICAでもCCDかC-MOSかで色が変わる。その時の気分にも寄るのだが、自分の好みの色が出ないとPhotoShopなどの加工ソフトで色やシャープネスなどを好みに調整する。リアルな色ってなんだろう。コマーシャルベースの商品写真などはもちろん、その個体の色味を「正確に」再現しないとならない。しかしそれもPCやスマホのような発光媒体と印刷物では色味が変わってくる。カメラセンサーの解像度はどんどん細かくなり、新製品はweb映えするようにカラーセッティングされてクリアにVividになる。そうすると今までの絵がなんとなく古臭く感じるようになり新しい製品が欲しくなる。そこでちょっと考えて見る。そのカメラの色味や設定は誰の色?ものの色を正確に反映していると思うその色は、センサーを開発している人、あるいは、今の時代に映えるマーケティングに基づいて設定されている。もちろん時代の気分もあるだろう。カメラやレンズを変えるということはInstagramのフィルターを変えるようなものだ。それ自体悪いことではなく、自分が表現したい色調、トーンになればいいのだから。ここ7−8年、色々なカメラや新旧含めたレンズを自分の感覚に合うものを探してとっかえひっかえしてきた。すこし、時間の余裕ができたので久しぶりに水彩スケッチを描き始めた。パレットは既成の固形水彩12色セット。ふと気づいた。これってメーカーがセットした配色だなと。いままで描いていて、どうしても気に入らない色があった。描きあがった絵がなんかしっくりこないのは、紺色と鮮やかな黄緑と派手すぎる黄色のせいだった。モノクロ写真は色がないので、明暗のトーンだけで色を感じる。カラー写真はどうもしっくりこず、ソフトで色々と調整して見ても納得の行かないことが多い。最終的には、ノスタルジックや70's風、女子カメラ風のハイキーローコントラストなど、ある型にはめると落ち着いたような気になる。これはInstagramのフィルターと同じことだ。赤も青も黄も、自分の好みのものを一つずつ選んで12色をセットすると自分のカラーセンサーになることに気づいた。色見本を眺めながら自分の感覚に合うようにじっくり、かつ、感覚的に選んだ。最高級と言われるものでも1万円ほど。新しい カメラを買うよりはるかに安い。混色も自由。撮ってからの後処理もなく、描きながら色を変えていける。興味があるところはじっくり丁寧に。そうでないところはさらっと流す。道具に縛られることが少ない。自由だ。誰もが写真を簡単に撮れるようになり、「写真」は完全に手段になった。アート界における「写真」は写っているものはもちろんだが、そのコンセプトがもっとも重要になっている。海外に出て行くには、まずSTATEMENTを書けないと俎上に乗らない。本当に素晴らしいものはみて感じるだろう。それはもう「写真」ではなく「絵」になっているのだ。手段に縛られないよう、消費主義に惑わされないよう、散々惑ってきた僕は思う。でも、こういうことがわかったのは色々写真を撮ってきたから。だからこれからもその時やりたいことをやりたい手段でやっていこうと思う。

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